小室文子さん『ヘルメット脱帽式』4月9日


ハンスバーガー協会さんによる本文を追加

ヘルメット脱帽は新しい始まり

2026年49

 

 小室文子さん、この度は頭部保護帽ヘルメットの脱帽式、まことにおめでとうございます。ベーテルを2006年に訪れ、2009年にハンス・バーガー協会のグループホームを利用されましたが、頭部保護帽は外せないままでした。安心できるまでの道のりはひどく長いものでした。脱帽はご本人のみならず、お世話させていただいた多くの関係者の願いでもありました。

 49()10時より、ベーテル2F食堂にて脱帽式が催されました。歴史の証人になろうと、ベーテル関係者をはじめとして多くの方々が集まり、一緒に喜び合いました。

 まずはベーテルスタッフから、お祝いのメッセージとして、文子さんの来し方を振り返り、今に至るまでの苦労や喜びを語ってくださいました。ご本人は感無量であったことでしょう。特に、院長荒谷菜海先生がヘルメットを外す瞬間、緊張した面持ちが崩れ、表情が和らいでいるように見えました。言葉にできぬ様々な思いが去来したに違いありません。

 本日はHBAからも仲間がお祝いに駆け付けてくれました。彼らもまた、文子さんの日々の姿を知る人たちです。嬉しい時も悲しい時も共に歩んできました。ひとりひとりお祝いのメッセージを伝え、最後に黄色い花束をプレゼントしました。 

 次いで曾我孝志先生より温かいお言葉をいただきました。脱帽してから、1年先、3年先、向こう10年の新しい生活を設計していくよう、過ぎし日の懐かしい長すぎる年月をしみじみと振り返っておられました。文子さんの紆余曲折を熟知していらっしゃる先生のお言葉には重みがありました。

 その後、文子さん自らが話をしてくれました。文子さんの望みは作業所リーチェ(小歌)で元気に働く、グループホームハルテ(心)で同僚と笑い合いながら楽しく暮らすことでした。話が進むごとに感極まり、やがて涙が流れました。しかしこの日は喜びの涙です。曾我先生が優しくハンカチをお渡しになさると涙は消えていきました。

 本日は記念撮影に何度も応じた文子さん。先生方やベーテルスタッフ、仲間たちと身を寄せてシャッターを切りました。多くの思い出が刻まれたことでしょう。仙台でも満開となった桜のように、文子さんも笑顔の花が満開となりました。文子さん、みんなが文子さんをいつも温かく見守っています。決して一人ではありません。

 ヘルメット脱帽は新しい始まりです。文子さんの新しい生活が楽しみです。

 

ハンス・バーガー協会

 

生活支援員 太田健司