ハンス・バーガー協会総会2025報告記事
太田健司(生活支援員)
7月4日木曜日、ハンス・バーガー協会の関係者が立場を超えて岩沼市民会館1階中ホールに集まりました。2025年度HBA協会総会の始まりで
す。これまでのHBAの活動を振り返り、これからの方向性を考えるとても貴重な機会となりました。
カーレ仙台代表、てんかん専門病院ベーテル副院長であり、ハンス・バーガー協会設
立者の海野美千代様よりご挨拶をいただき、いよいよ総会の幕が上がりました。初心に帰り、感謝の気持ちを思い出すことの重要さを聴衆に教
えてくださいました。HBA協会の歴史を皆の力で守っていかなければなりません。
また、審議においてはHBAの現状と課題が示されました。資料の紙背に、これまで多くの人々が利用者さんのために心身を削る姿を見まし
た。活動する分野はそれぞれ異なっていても、利用者さんやご家族のために頑張る気持ちは一つなのだなと実感しました。利用者さんも寒暑を
問わずこつこつと体を動かし、一所懸命作業に取り組んでくれています。本当に素晴らしいです。
総会後の庄司副理事長の「何が提供されるかを待つのではなく、自分たちに何ができるのか考えなくてはならない」、「正しいことをしたい」
というメッセージは参加者に深く響いたことでしょう。これからは利用者さんも課題の解決に積極的に加わることが望まれます。そのために今
できることは何でしょうか。もう一度HBA協会の原点を思い出すときが今なのだと思います。
続きましてはHBA協会保護者会です。理事の皆様およびご家族の方々にとりましては、利用者さんのありのままの姿を知ることができるひと
ときになったのではないでしょうか。運営に携る身として、HBA協会の現場や利用者さんの写真を、参加できなかったご家族様も見たかったに
違いありません。
自己紹介では「はい!」と元気よく笑顔で返事をする利用者さんがいれば照れ隠しをする利用者さんもいました。どの方も自分らしさが表れ
ていて立派でした。また、リーチェに入所して1年以内の利用者さんたちが自己紹介文を読んでくださり、堂々としたその姿にたくさんの拍手が
送られました。
スライドショーにおいては、各行事で笑顔を浮かべる場面や仲間と集まる場面が流れていました。それとともに作業光景も写され、どの作業
班の利用者さんも真剣な表情で働く光景が広がっていました。毎日早起きをして作業に取り組む佇まいに心が打たれます。多種の仕事を一生懸
命している利用者さんは本当にすごいです。ですから、一人一人がもっと自信をもってよいと思います。
今回の総会を通して、利用者さんと彼らを支える人々がともに幸せになる道が見つかるよう祈っています。最後に、HBA協会2025年の総会
の開催に尽力してくださった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
サポートセンターリーチェ
生活支援員 太田 健司
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